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ウクライナ侵攻

ロシアによるウクライナへの軍事侵攻から2年。長期化する戦闘、大きく変化した国際社会の行方は……。

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徹底した極秘準備 首相、広島サミット成功へ執念のキーウ訪問

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主要7カ国(G7)首脳によるウクライナ訪問①
主要7カ国(G7)首脳によるウクライナ訪問①

 岸田文雄首相は21日、ウクライナの首都キーウ(キエフ)への「電撃訪問」に踏み切った。今回の訪問に向け、首相は安全確保を理由に情報管理を徹底し、政府内でもごく少人数で準備を進めてきた。ロシアの侵攻を受けているウクライナに寄り添う姿勢をアピールし、ウクライナ情勢を主要な議題として5月に首相の地元・広島で開催される主要7カ国首脳会議(G7サミット)の成功につなげたい考えだ。

 政府が首相のキーウ訪問を発表したのは、日本時間21日午後0時15分ごろ。それまで政府は首相のウクライナ訪問の事実を伏せていた。首相が発表前に訪問を明かしたのは公明党の山口那津男代表で、午前10時ごろに電話し「ウクライナにこれから行ってきます」と告げた。

 首相が取材に応じたのはウクライナ入国後だ。共同通信によると、首脳会談に先立ちキーウ近郊ブチャを訪問し、墓標に花束を供えて30秒以上頭を下げ黙とう。記者団に「ウクライナの平和を取り戻すため最大限の支援を行いたい」と語った。

 今回の訪問では、政府は情報管理を徹底した。

 政府が事前に発表した首相の日程は「19日から22日までのインド訪問」だった。自衛隊の政府専用機でインドに入国し…

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