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ウクライナ侵攻

ロシアによるウクライナへの軍事侵攻から2年。長期化する戦闘、大きく変化した国際社会の行方は……。

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戦争終結しないとウクライナ支援できぬ 復興投資ためらう産業界

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握手をする岸田文雄首相(右)とウクライナのシュミハリ首相=首相官邸で2024年2月19日午後6時35分、玉城達郎撮影
握手をする岸田文雄首相(右)とウクライナのシュミハリ首相=首相官邸で2024年2月19日午後6時35分、玉城達郎撮影

 東京都内で19日開かれた「日ウクライナ経済復興推進会議」ではデジタル、農業などさまざまな分野で、企業間を含めた協力文書を交わし、官民一体でのウクライナ支援をアピールした。ロシアによるウクライナ侵攻からまもなく2年。莫大(ばくだい)な復興費用が必要と試算されるなか、日本政府は「未来への投資」と位置づけ、民間企業の参加を呼びかけるが、戦争終結の見通しは立っておらず、投資をためらう声も聞かれる。

 世界銀行などが15日に発表した最新の試算によると、ウクライナの復興には今後10年間で4860億ドル(約72兆円)が必要となる。莫大な投資機会でもあるだけに、民間企業もウクライナに着目する。

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 「本当に技術力もある。戦争が終わった後は、日本が終戦後果たしたような高度成長をみせるのではないか」。16日に東京都内で開いた記者会見でこう述べたのは楽天グループの三木谷浩史会長兼社長だ。三木谷氏は2023年9月、林芳正外相(当時)のウクライナ訪問に同行するなど、投資促進に前向きだ。

 推進会議が開かれた19日には、楽天グループ傘下で通信インフラを担う楽天シンフォニーがウクライナの通信大手「キーウスター」と協業の覚書を結んだ。両社はウクラ…

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